散歩道にある先の未来。
たまーに、電車に乗って知らない街に行く。知らない街の知らない世界を見て、写真を撮ったり、知らない街で生活する人々を想像する。
僕という人生は僕しか体験できない。それと平行に君という人間が居て、君という世界が動き続けている。
平行から交じり合う線に代わる。そんな未来を見ながら、知らない世界を歩く。
僕が知らないだけで、世界は知っていて、知るための知識は十分用意されている。それでも分からないことに気付き体験する。体を通して得た情報は、知識とは違う何かが宿る。特別なようで特別では無い。その微妙な感覚。
僕は歩く。つれづれな日。サカナクション。アルクアラウンド。音が頭の中で鳴る。
誰も知らない世界へ行く。それが冒険。
目的も無く、知らない駅に降りて、歩いてみよう。