やまうらの文章

やまうらが思ったことなどを書いてます。

LiVE is Smile Always~PiNK&BLACK~いちごドーナツに参加した感想。

 一夜明けて、興奮冷めやらぬ中で、僕は何を考えているのだろう。

 

 昨日書いたようにLiSAのライブに参加してきました。最高に楽しい瞬間をみんなで分かち合えたと同時に、帰りの道中にむなしさと現実という敵に襲われた。

 

 ライブ中は跳ねたり、首振ったり、ペンライトを動かして楽しんでいた。本当に最高の気分で楽しんでいた。

 

 昨年、彼女のキャリア初日本武道館のライブは散々な結果になってしまった。体調不良からくる声の不調。ライブの初めから終わりまで、出ない声を振り絞って歌う姿、涙を流す彼女を見ると、応援したい気持ちもあるが、それ以上の悲壮感が漂ってしまい、もう無理にステージに上がらなくて良いんだよと、声をかけたくなるような気持ちになった。

 ただ、心境を考えれば、ステージに上がるしか無かった。初めて掴んだチャンスをここで逃すと一生巡り会う機会が無いかもしれない。体調不良からのライブ中止、振り替え公演が出来るほど余力は無かった。

 

 昨年のライブ終了後、彼女は包み隠さず、自分自身の悔しさをメディアに発し続けた。そして、来年も、同じ1月に日本武道館で、さらには2日間という、またとないビッグチャンスに巡り合わせた。

 

 大きな心の傷を埋めるため、過去を乗り越えるため、違う世界を見つけるため、前に進むため。

 大きな意味のある一日を、彼女は素直な気持ちを述べて、涙を流し、最後には笑顔で幕を下ろす事が出来た。

 やっと次の一歩に向かって歩き出せる。起きてしまった事を一生背負い続け、それでも立ち上がり走り続けて行く事を決意出来た一日に見えた。

 

 ここまで僕は彼女を軌跡を追い続けてきたが、不思議なほど感動は無かった。それ以上に楽しさが勝った。不思議な気持ちなのだ。それは彼女が続けてきた事で得たライブの形なのかもしれない。

 もちろん、Twitterの感想を見れば、大号泣で立っていられなかった人もいた。ただ、それ以上に最高に楽しかったと言う意見が多く見られた。感情移入の問題なのかもしれないが、僕はそうは感じない。彼女の作り上げたライブ空間は、過去を少し触れてはいたが、初めて来る客をいつも考慮している事で、過去を見せて、それを売り物にする商売をやっていなかった事が結果として良かったのだと思う。

 

 帰りの道中、色々と考えてしまった。彼女のまっすぐな生き方と、希望の存在で生き続けたいという願い。一点の曇りも無い、自分の音楽を届けたいという思い。自分が音楽を奏でたいという思い。そんな彼女と自分を比較したときに、本当にこのままで良いのだろうかと現実という怪物に食いつぶされそうになった。

 

 乗り越えるべきは自分自身なのかもしれない。最高を作り上げるのも自分で、悔しさを払拭させるのも自分次第。

 

 もしかしたら、可能性を潰しているのも自分自身じゃないのかな。

 

 ごくごく普通の感想になってしまったが、楽しさだけでは無い、何かを与えてくれた一日になった。LiSAありがとう。そして2日目の今日も楽しませて貰います。無事に公演が終わったときに何が起きるかは分からないけど、本当の意味での次のステージに進む姿、それを一番最初に見させて貰う1万人ぐらいの一人になれるかな。なれるだろうな。