やまうらの文章

やまうらが思ったことなどを書いてます。

やがて来る日。

 ここ数日、人は死ぬんだということを考えている。極々当たり前なのだが、目の当たりにしなければ、中々考えないことでもある。

 人は、自然発生的に生まれることも無いので、誰かに育てられ、生き長らえている。どんなに人を毛嫌いして、孤立していても、間接的にでも誰かの世話になっている。本当に、一人で自力で生きている人は少ない。

 

 出会いあれば、別れがある。恋愛的な発想では無く、友情的なものでも無く、愛情的な要素のように思えるようになってきた。

 

 大切な人と過ごす日々には限りがある。一日一日を本当に大切に過ごすのは、残り少なくなってからかもしれない。日々が幸せであると、気付くことが出来ない、もしくは気付かないようにしてしまう。

 

 リリーフランキーの東京タワーを読んだ後に、親の死を乗り越えて、それも母親の死を乗り越えて、男は一人前になると彼は述べていた。その意味を知る日が、そう遠くない未来だというのを考えると、僕は一人前になれるのだろうか。そんなことを考えてしまう。

 

 やがて来る、過去の人となる日。思い出の中だけで生き続ける人となる。