やまうらの文章

やまうらが思ったことなどを書いてます。

水樹奈々ライブに参加してきました。

 珍しく満足度が低かった。
 どの辺にと言われると難しい。セットリストが悪いわけでは無いけど、年齢を重ねてきて、これからのためのはじめの一歩なのかもしれない。どちらかというと、コールアンドレスポンスの多いタイプのアーティストだと思っていたけれど、今回はエンタメ路線や、ポップス回帰が見え隠れしていた。
 初めにダンスナンバーを持ってきて、踊りを披露して、ポップスナンバーにロックナンバー。ちょっとスローテンポを挟んで、ロックナンバー、からポップス。
 客が乗っていて、会場全体でステージを構成することよりも、水樹奈々本人のパフォーマンスのみで楽しませるエンタメ路線になったと思った。先を見据えると、立って鑑賞すると言うよりは、座って鑑賞し、凄いねぇと思わせるステージングに変わってくるんだろうなと思えた。

 そんなことを考えつつ、大勢の人達が、棒立ちに近いなぁと言うのも気になった。一般化してきたと言うことなのだろうけど、どちらかというと、興味が薄いのか、楽しみ方がイマイチ分からないと言う風にも見えた。
 アニソン界隈の認知度は大きく上昇してきたとはいえ、かなり歪な世界だと思う。正解のない統率の呪縛ゆえ、宗教色があるのようで、世間からはまだまだ際物扱い。LiSAのリリースイベントをラゾーナ川崎で鑑賞した際に、周りの客が、オーディエンスの統率半端ないねと嘲笑していたのが印象的だった。やはりサイリウムやペンライトを一糸乱れずに振り捌く姿は異形なのだろう。好きなように楽しめばそれが一番なのだけど、日本人の国民性が邪魔をしているようにも見える。ただ、それを言い出すと、地蔵で見て何が悪いという事も言えるので難しい。

 今回は今までのわーきゃー騒げるだけの水樹奈々じゃなかったから、変化に戸惑いもあったが、今後また、どういう風になっていくのかが楽しみでもある。