オーディオおじさんのAK320購入記
まさか自分がこんな高級携帯プレーヤーを購入するとは思いもしませんでした。
オーディオは結構好きで、イヤホン、ポータブルアンプやらに、手を出していくうちに、世間的にも盛り上がってきて、次々と高級品が発売されているのを横目で見て参りましたが、さすがに金額的にも手を出し辛い10万超えの商品がどばどば発売されて、金額もどんどん膨れ上がりフェードアウトしていたんですけど、遂に買ってしまいました。AK320。
Astell&Kern ハイレゾプレーヤー AK320 128GB ガンメタル AK320-128GB-GM
- 出版社/メーカー: アユート
- 発売日: 2015/12/18
- メディア: エレクトロニクス
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きっかけは、カスタムインイヤーモニターが欲しいなと思いまして、試聴しないで直感購入型の私ですが、耳型採って、10-30万円する商品買って泣けるぐらいの好みとは違うモノだったらやだなと思ったので色々な製品を試すようにしました。
現状はiPhone5sから直接ゼンハイザーのIE800を使用してました。他にはソニーのMDR-EX800STやMDR-EX1000などもサブで使用してました。
SONY INNER EAR MONITOR MDR-EX800ST
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- メディア: エレクトロニクス
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一時期はアンプ等も持ち歩いていたのですが、結局は手軽な単体使用になりました。そこからは高音質携帯プレーヤーが発売されたのは知ってましたが、値段の高さから、見て見ぬ振りをしてました。基本的にはiPhone5s直差しでイヤホン性能が良ければ、プレーヤーとして問題無いだろうと判断してましたが、ここが既に間違いでした。
間違えに気付いたのはカスタムインイヤーモニターが欲しいと色々検討していたところ、JH AUDIOのLAYLAⅡとRoxanneⅡを聴いたときに、なんだこのイヤホン凄すぎると思ったと同時に、あれ、iPhoneってこんなに雑に音を出していたのか、全然音が分離しないし、ノイズっぽい感じもある。初めての感覚だったので戸惑いましたが、その後に何を聴いても、プレーヤー自身が生み出す音が微妙に思えてしまいました。
アユート Astell&Kern IEM-JH Audio THE SIREN SERIES-RoxanneII ROXANNEII
- 出版社/メーカー: アユート
- 発売日: 2016/04/02
- メディア: エレクトロニクス
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取りあえず、カスタムインイヤーモニターが買えれば良いかなと思っていましたが、現状足りないのは出口でなく、生成の違いも気にしないとと思い、有名所のプレイヤーを漁りました。
標準にしたイヤホンは聴き慣れたIE800で、プレイヤーは定評のあるiriverのAKシリーズに選定を絞った。
当初はAK100Ⅱを想定していた。値段、機能が手頃で扱いやすく、もし、所有した際に後悔が生まれてもダメージが少ないかなと思って、試聴を開始すると、思ったよりも中音の張り方が気になってしまった。リバーブ感も多少あるように感じて、音の立ち上がり立ち下がりに納得感が持てなかった。同様に同じDACを使用しているAK240も同じ傾向があるように感じた。リバーブ感は無いにせよ。中音の張り方が強くて耳に残ってしまい、違和感を感じた。
iriver Astell&Kern AK100II 64GB DSD5.6MHz再生&バランス出力搭載 スモーキーブルー AK100II-64GB-BLU
- 出版社/メーカー: アイリバー
- 発売日: 2014/07/30
- メディア: エレクトロニクス
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iriver Astell&Kern AK240 256GB ガンメタル(DSDネイティブ再生&バランス出力搭載) AK240-256GB-GM
- 出版社/メーカー: アイリバー
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: エレクトロニクス
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Astell&Kern AK240 256GB ステンレススティール ハイレゾ音源対応 AK240-256GB-STAINLESS-SLV
- 出版社/メーカー: アユート
- 発売日: 2015/02/27
- メディア: エレクトロニクス
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旭化成のDACを積むAK380.320.300と聞き比べたが、甲乙付けがたかった。値段が圧倒的に違うので比較出来る部分と出来ない部分があるが、予算無視ならば、圧倒的にAK380が自然な鳴り方をしていた。変な癖が無い分、比較対象が無いと分かりづらく、所有した喜びはもしかしたら薄いかも知れないが、リファレンスプレーヤーとしては間違いなく最高峰だなと思いました。ただ、40万円オーバーの価格に納得感があるかと言われると、その人の経済力で意見が割れると思います。私はわりかしこの価格は高すぎで、絶対コレじゃ無きゃ困ると言う感じはしませんでしたが、40-50万は、はした金だと言える人であれば、確実に購入する力はあるとは思えました。そこら辺で意見が分かれるポイントだと思ってます。
アユート(アイリバー) ハイレゾプレーヤーAstell&Kern AK380 256GB メテオリックチタン AK380-256GB-MT
- 出版社/メーカー: アユート
- 発売日: 2015/07/10
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Astell&Kern ハイレゾプレーヤー AK320 128GB ガンメタル AK320-128GB-GM
- 出版社/メーカー: アユート
- 発売日: 2015/12/18
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アユート Astell&Kern ハイレゾプレーヤー AK300 64GB ミッドナイトブラック AK300-64GB-BLK
- 出版社/メーカー: アユート
- 発売日: 2016/06/11
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AK320は380と比較すると、柔らかめな音質になってます。試聴してみるとよく分かりますが、分解能は互角位出ているのですが、音像が甘めの為に、380後だとモヤッとしたように思えました。コストパフォーマンス的には380の半分の価格で、容量は半分。音源の一部はダウングレードさせて再生ですが、その点を加味しても安すぎる気がしました。とはいえ20万円オーバーなので気軽に買えるような物では無いです。
最後にAK300。僕が本命にしていた機種で、価格としては10万円前半代。初期案のAK100Ⅱから少し足が出る程度なので、最有力でした。音像も、320よりもかっちりしていて、悪くないかなと思ってました。ただ、流石にその日に決断は出来ず、翌日、再度AKシリーズを聞き比べてみると、音の感覚が全く違いました。思っていたAK300の音は、実際にはかなりエッジが立っていて、イコライザーでもかけているのかと思う感じでした。また、全体を通して、残響感が若干あるような気がして、これ買おうと思って来たのにどうしようとあたふたあたふた。
結局、全部聴き直してみると、AK100ⅡとAK240の中音の張りの気になる感じは変わらなかったのですが、AK100Ⅱは意外と透明感があって、この価格なら有りかなと思えだしました。AK240は中音が気になるものの、繊細さがあって良いなぁ。価格からして無理なAK380は聴かずにAK320を聴くと、思っていたほど柔らかい印象は無く、むしろ1番自然に思えました。
結局、良いやつから聴くと減点しかしていなくて、悪いのからグレードアップしていくと、良い点ばかりを見てしまう人間の心理を改めて感じました。めでたしめでたし。よし、AK320とmicroSDカード買って帰ろう。と言った具合でございやす。
早速聴いてみると、まず電池が無くて、充電からでした。そして音が暴れる暴れる。聴き始めて5時間ぐらいは買って後悔するレベルのバランスでした。
そして、最新のファームウェアに更新したにも関わらず、音楽データの移行したのに、エラーで喪失する謎の状態を2度体験し、今日に至ります。
通勤中のイヤホンは久しぶりにMDR-EX1000を使用しましたが、低音の沈み方が半端なくて焦りました。結局iPhoneって糞なんだとこの歳にして分かった次第です。糞最高なプレイヤーを手に入れて、今までのイヤホンでもスケールの違いを楽しみつつ、さーて、次はカスタムインイヤーモニターだ!!