やまうらの文章

やまうらが思ったことなどを書いてます。

テキストアドベンチャーというのは造語だろう。

 幾日か経過すると、何事も無かったかのように、技術は失われている。ここ数日の間、忙しかったりはしたけれど、本当にブログを更新出来なかったかと言えば、そんなことも無い。ただ、単にネタが無いと言うべきか、パワーが無いというべきか。伝えられる言葉を探しているうちに、何かが見つからなくなって書かなかった。まぁ、長い人生の間、そういう日もあるだろう。と言う途方も無い言い訳。

 

 さてさて、今日更新しようと思ったのは、カオスチャイルドを進めていて、ふとしたことが気になった。

 2014年12月に発売した。XBOX ONE専用ゲーム「CHAOS;CHILD」。

 科学アドベンチャーシリーズ第4弾で、第1弾の「CHAOS;HEAD NOAH」の後継作。このシリーズには第2弾の「STEINS;GATE」が最大のヒットで、テレビアニメなどマルチメディアミックスなど行っている。

 最近の発表で、PS4、PSVへの移植も発表された。

 

 ADVと呼ばれるジャンルのゲームで、一枚画に小説のように文字を読み、所々で、ABC選択や、推理などを行い、話を進めていく。

 僕は総称してテキストアドベンチャーと読んでいる。文字を読むが主な部分で、シナリオが一番の肝になり、演出でユーザーに他とは違った体験が出来た楽しませる。かなり昔からあるタイプのゲームではあるものの、一定数のファンが常にいる。そして僕もファンの一人でもある。

 昔はライトノベルの変型のようでもあったが、最近ではアニメーションや音声も多彩のため、アニメの変型だと思う。

 

 前口上が長くなってしまったけれど、この手のゲームにおいて、マルチエンディングが基本となっている。一本のストーリーがあって、まずは初回の結末があって、キャラクター個々を中心にしたエンディングを見て、最終的な結末を迎える。全ての体験をしていくと、何故そのようなことが起きたのかが明快になる。この手のものが非常に多い。

 考えてみると新鮮みは薄く、昔から良くやっている王道的なものだと思う。視点を変えて、情景を見せつけることで、本筋に撒いた伏線を回収するために2週3週と遊びたくなる作りではある。

 マルチエンディングはifにifを重ねる。そこがちょっと気になった。

 真のエンディングが最終目標のはずではあるのだが、ifを見ることで、真のエンディングをより楽しむ為の行動ではあるものの、この構造で無ければ作れないものでは無い内容に感じた。

 最初のエンディングにifのマルチエンドを見て、本筋の真のエンディングを見る。結果から言えば、真のエンディングが本シナリオで、他はif世界の真実。

 体験から言えば、プレイヤーは全てを体験してしまうが、この世界にifは無いから、マルチエンドと真のエンディングの世界との差がどこまで存在しているのかが気になってしまう。同じ流れで、と言う意味では過去体験は同じなのかも知れないけれど、ifの延長上に真のエンディングが無い限りは体験自体は疑似でしか無い為、作業行為に思えた。

 その作業により、真のエンディングが輝くというのは体の良い話で、他の構図を上手く使えば、決してこの手のタイプの作り方をする必要性は余り感じない。もちろんこの形ばかりでは無いのは分かっているけど、多いのでどうしても気になる。だからこそ、シナリオライターには他の構図を考え出して欲しい。安易に作らないで欲しい。と言う願い。

 

 一本道が良いとか、別れ道が良いとは言わないけれど、誰がために作り上げるエンターテインメントだからこそ、高尚になれとは言わないし、予算や期間があるビジネスなのも理解しているが、誰かを楽しませようとより強い願いを込めて作り上げて欲しい。